ネモニの民のクヴェは宰相の執務室に所属する唯一のメンバーだ。常に異常な量の書類の束に埋もれている宰相ウィンヘルムの代わりに、王国各地あっちこっちへ飛び回り、得意の魔術で問題を『解決』している。
「我々は知識の守護者なんて呼ばれてまして、人間の皆さんの理解に及ばない…所謂『魔術』ってやつを生業にしてるんですね。その中でも私が得意なのは『潰す』ことと『破裂』させること。ね、シンプルでしょ?」
この魔術師、「お喋りが過ぎるも過ぎる以外は大変優秀な人材」との評価を宰相より得ているが、当人はあまりの激務も激務に嫌気がさして、給与の値上げを日々訴え、暇さえあれば転職先を探しているらしい。