王の1

王立騎士団の若手騎士フィオドルニアにはふたつ夢がある。ひとつは神学の研究者であった父の遺志を継ぎ、失われた神話の国を再興させること。もうひとつは父を処刑台に送った者達を殺すこと。

王の2

10年前の雪の日、父は鎧姿の騎士達に処刑台へと連れて行かれた。数年後フィオドルニアは復讐の足掛かりとして自ら騎士団に入る。初任務は視界の悪い雪の中――眼前に横たわる躯を踏みつけると、やっと一人目か、とため息をついた。